SAKAKIHARA

シッポがふたまたのトカゲ

その他

備中松山城の山でみつけた、シッポがふたまたのトカゲ

捕まえたい!!触りたい!!

でも私の運動神経ではぜったい逃す。

そこで協力者を探します。

最初に通りかかったのは30代カップル。

興味深そうに見たのは一瞬で、特になんのコメントもないまま行ってしまいました。

ちょっと待って、ふたまただよ!?トカゲが嫌いにしても、気にならんのん!?

次に通りかかったのは高校生のような少年二人組。

ビンゴ!

「なにこれ!?めちゃくちゃ珍しいですね!」と、みつけた私を褒めまくり、一緒に観察もし、この二人もトカゲから離れられない様子。

仲良くなったところで、「捕まえてほしんだけど」と訴えてみる。

意外にも、目を輝かせる少年。

軍手あるけど使う?と言うと、がぜんやる気が出たらしい。

貸してください、僕がやります!と一人が、軍手をはめ、トカゲにそーっと近づきます。

利き手でアタック。

それまで自慢げにシッポを見せびらかし、ゆっくり移動していたトカゲも、身の危険を感じ、サッと木の葉の下に移動。

ここからの少年の動きも負けていませんでした。

私はトカゲのスピードについていけず、どこにいるのか見失っていましたが、少年は全てを丁寧に観察しており、続いて左手でアタック。

もしかしてこの子、両利きなの?と、どうでもいいことだけは、しっかり考えることができるオバサン1名。

右、左、左、右と、少年は斜面で踏ん張りながらも奮闘しましたが、トカゲは逃げるように山へと帰っていきました。

捕まえられなくてすみませんって、すごく残念そうな少年たちの表情が印象的。

楽しい思い出が出来たお礼を伝え、その場でサヨナラしたつもりでしたが、少年たちもとても楽しかったらしく、こちらの速度に合わせて隣を歩いてくれるんです。

途中のバス停まで会話をしながら一緒に下山。

ふたまたトカゲより価値のある、心の交流がなによりの時間となりました。

そのバス停付近で、先に下山していたうちの子発見。

「なんかみつけたん?」と。

大人げなくはしゃぐ私の声が響き渡っていたらしい。

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