梅雨はとっくに開けているのに、今年セミが鳴かないのは暑いからだと聞く。
でも私は異論を申し上げたい。
セミが出てくるのは「梅雨開け」ではなく、例年、「7月12日~14日」頃だと。
毎年セミの幼虫を観察している私の感覚では、福山では7月13日が最もセミ市場が盛り上がる日。年によっては梅雨のさなかで、雨が降っている日もありましたが、それでも出てくるおっちょこちょいのセミもいるので、日付が重要なんだと思うんです。
さらに声が聞こえ始めるのは、羽化してから2,3日後。すぐに鳴かないのはどうしてなのか。
きっと体がまだ整っていないからだと思うけど、ほんと不思議です。

今年も観察してきました。
7月11日、19時半。
殻は10個くらいしかありません。そして1匹だけ、芝生をさまよっているセミを発見しました。

毎年1匹だけ、自宅へ連れ帰り、羽化の様子を楽しませてもらっています。
小柄で、木へ辿り着かないかもしれない場所を彷徨っていたこの子を、連れて帰ることにしました。ニイニイゼミかな。
手のひらには自ら登ってきてもらい、羽が傷ついてはいけないので、体には触れないよう注意します。

かゆい!かいーよー。
手のひらで大人しくしていたので、ゆっくり歩いて帰宅していると、急に張り切って登り始めました。一歩一歩上るたび、セミの爪が引っかかり、痛いと言うより、痒い。
セミが落ちない程度の早歩きで、自宅を目指します。あ~、かいー!!

19:40、ベランダの網戸に止まらせると、上り始めました。
いつもは日付が変わる頃、キレイな羽が見え始めるので油断していましたが、この子は22時頃には羽化を終えていました。
ガビーン。一番いいところ見逃した。

翌朝、元気に飛び立った証拠を見て安堵。
背中から2本出ている白い線は、気管だと思う。
昆虫は体の側面にある「気門」から空気を取り入れて、体内に張り巡らされた「気管」に酸素を運んでいます。脱皮のとき、この気管も一緒に抜けてくるため、細くて白い線のようなものが残ることがあるのだそうです。

今年2回目の観察日、7月13日、19時。
いる、いる!たくさんの幼虫が、木に向かって一生懸命歩いていました。
薄暗くなりはじめる19時半以降なら、もっと出てくるはずです。

いくらでも見つけられる。
耳をすませば、セミの歩く音も聞こえてきますよ。
ゆっくりと進むのですが、木や葉っぱの上だと、カサっ、カサッっと音がするんです。
楽しいですね♪

この日は、時間帯が19時と早かったにも関わらず、すぐに6匹見つけられました。
もっと丁寧に見れば、他にもいただろうし、あと1時間後なら、かなりのセミが出てきたと思われます。
セミが鳴かなかったのは、今年暑いからではなく、13日頃土から出てくることと、鳴き始めるにはさらに2,3日かかるので、明日、明後日頃から一気に賑やかになるのではないでしょうか。
以上、異論反論セミジェクションでした。

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