SAKAKIHARA

瀬戸内国際芸術祭2025春④ 旅の終わりに知ったこと

日々のこと

勤番所を出たのは13:25

フェリーは14:05に出航します

実はこの時点で、行ってみたいと思っていた場所で「ゆるぎ岩観音」にだけ行けていませんでした。

勤番所の女性は、ゆるぎ岩まで行くのは、時間的に無理だと言われます。

でも子どもは、それでも行くつもり満々。

辿り着けるかチャレンジ。ポンコツで最後の爆走です。

ふと、隣を走る子どもの様子を見ると、車輪を回す速度が全然違うんですよ。

ちょ、ちょ、ちょっとだけ自転車交換してくれる?とたのみました。私のと全然違う。完全ではないけど、それなりのアシスト自転車なんです。

母の頑張りを知った方がいいと思い、交渉の末、自転車を交換して目的地に向かうことに。

ポンコツに乗って子どもが、必死にペダルを漕ぎながら「こんなのによく一日中乗ってたね。尊敬するよ」との言葉を聞かせてくれたのは、小さな良かったことです。 

 

時間と位置を確認しながら、ギリギリまでがんばりました。

でも「ゆるぎ岩観音」に着くのはどうやっても無理だと分かり、ここで折り返すことに。

帰りものんびりしていられません。

上り下りの坂道が続き、港ははるか先。急がなければ!

ところが下り坂でパンっと風船が割れるような音。

パンクです。私が気持ちよく乗っていた自転車が。

14:05のフェリーを諦め、自転車を押して港へ戻りました。30分くらい歩いたかなー。

16:45のフェリーまで、どうすることも出来ません。お腹を空かせて晩ご飯を待つ家族が気がかりだけど、しゃーない。

勤番所へ戻って、受付の女性にフェリーに乗れなかったこと、その原因がパンクであることなどを報告。

クスクス笑いながら、手招きして中へお誘いしてくださいます。

そして牢屋だったというこの部屋でお茶をいただくことになりました。

捨てる神あれば拾う神ありですね☆

手を洗おうと洗面所に行くと、鏡にこんな素敵な張り紙も。

鳥にも人にも、たくさんの優しさを感じます。

島民の皆さんが、勤番所をオススメされる理由の一つは、こういう心の交流も含まれているのかもと思ったほどです。

フェリー乗り場での会話で発覚したことですが・・・本島は春会期の開催はありませんでした。

どひゃー。シンジラレナイ。シンジタクナイヨ。

だけどたくさんの謎が解けました。

・人がいない。島民も観光客もどこにもいない

・小道が草ボーボー

・作品が手入れされていない

・フェリーもガラガラ

・お店が閉まっている

乗船するつもりでいた14:05発のフェリーも、芸術祭の臨時便のため、パンクしてなくても乗れなかったらしい。

いろんなことが起きるもんです。笑

当たり前ですが、瀬戸内国際芸術祭に行ったことにはならず、またの機会に行ってみたいと思います。

おしまい