急にはじまった、実家の大片付け。
「いるものあるなら持って帰りなさい。午後には回収業者が取りに来るよ」と突然言われ、実家に急行。
これは小学校入学時に買ってもらった机。大切に使ってきたので、いまだに傷一つありません。
これは捨てないで!絶対よ!と、強くお願いしておきます。捨てたら泣くけ~な!
机の上には、保育所のときに使っていたリュック。大切に残してくれる母の気持ちの有難さに、口にこそ出しませんが、「こういうのは捨てていいのよ、とっくの昔に」と心でツッコみます。

子どもが小さい頃には、たびたび実家で預かってもらっていたので、タンスには子ども服もいくらか残っていました。
その中に、私が5歳の時に来ていた服もありました。
私が着、姪っ子が着、娘たちも着た。そんな孫たちの姿に、母がとても喜ぶので、そのために着させた一枚です。
充分役目を果たしたと思うけど、色あせず、縫製もしっかりしているので、この先も大切にしたいと思います。保管決定

そうこうしていると、離れた部屋から兄が私を呼ぶ声が聞こえてきます。
壁の写真(保育所での盆遅り)はどうするんか?と聞いてくる。
いらんよ。あんな色あせた写真、遠慮なく捨ててよ。
人の写真を処分するのは、気が引けるものなのでしょうね。

今日まで忘れていたけど、大好きだった人形とも数十年ぶりのご対面。
人形供養に出す気になれない。
そのうち連れて帰ってあげるね。もう少しここで待っててよ。

母屋は築140年のふる~い家。
開かずの部屋の、開かずの間。古い布団を捨てるミッションを課されました。
兄さえも存在を知らない観音開きの収納庫があったんです。
長い間閉じていたから、ギッ、ギッと音を出しながら少しづつ開いていく。怖っ~。
出てきたのは母の嫁入り布団。お殿様のかと思ったよ。笑

あらゆる部屋のタンスや引き出しが空っぽに!
最後に掃き掃除をし、ちりとりを探していると、「室外機の上にあるよ」と言われました。
こ、こ、これは、中学の技術の授業で作った「ちりとり」。
十数色ある中から、自分が好きな色を選んで作るのですが、この色は「ウグイスのうんこ色」という信じられないネーミングで、「絶対これ!」と即決したもの。
全然傷んでないじゃん。「森本先生、うちではまだ使っていますよ」って、恩師に報告したい気分。

最後に、私の宝物を。
小学校3年生の時、父が旅行先のスイスから送ってきたハガキです。
まだローマ字さえ習っていなかった私にとって、父が英字で書いてくれたハガキは特別感ハンパありません。
「お父さんカッコいい」と喜ぶ私の横で、先にハガキに目を通していた母が泣き始めました。

なおちん(なおちゃん) おがんきだすか(お元気ですか)
スイス ぎかん(時間) 午後1:30 1984年2月27日
とても さもいが(寒いが)
たのしい るーこ だす(旅行です)
おみやが(お土産) まつたね(待っててね)
Good Bay (Good Bye)
そりゃ母も泣くわ。
こんなに素敵なハガキ、父にしか書けないね。

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