海岸線に出ました。
作品「水の下の空」
いつの作品かは分かりませんが、ジブリの世界みたいな不完全さが良かったです。

草の陰で海を眺めていたネコ。

おいでと手を前に出すと、この顔です。
目が緑で、とてもキレイなネコでした。

ネコとサヨナラしたあと、500mくらい先で、タヌキにも出会いました。
お尻をぷりぷり振りながら、山に隠れる後姿を見たんです。

ここが町の中心、笠島港。
とことん人の気配がありませんが、きれいな港町ですよね。

ここ本島は、塩飽水軍のふるさと。
複雑な潮の流れで鍛えられた操船技術が高く廻船業が盛んだった島です。
余談:廻船問屋という言葉を、この日まで私は「海鮮問屋」だと思い、子どもは「海鮮丼屋」だと思っておりました。少しだけ賢くなりました。ありがとう、本島。

宮大工の元締めの領地でもあった塩飽は、宮大工と船大工の両方の技術が継承されたそうです。
廻船業が衰退したあとも、善通寺や備中国分寺、金毘羅さんなどを建設。
彼らが年に数回笠島地区に戻るたびに、家の家屋を手入れしたことで、江戸時代の町並みがほぼ完全な形で保たれているというのですから、この島はとても興味深いです。

それにしても、一体みんなどこにおるん?
不発弾でもみつかったんかな?
笠島まち並み保存地区に来れば、賑わっていると思っていたけど・・・
お昼ご飯を食べる場所も見つけられません

そこでフェリー乗り場に掲示してあった、「もくれん」というお店に電話してみることに。
ところが電波状況に問題があるのか、町並み保存地区からはつながる気配もない。
仕方ないので山へ上がって、電波を拾う努力をしてみました。

どうせならと遠見山展望台まで行くことに。
展望台からの眺めは、そんな大した景色ではなかったけど、電話はつながりましたよ!
その電話で「島の人ですか?」と不思議な質問を受けます。
観光客であることを伝えると、ちょっと驚かれたような雰囲気を感じました。
食べる場所が限られているから、島民より観光客を優先して下さったのでしょうか。

展望台までの途中に「てんぐの足あと」と名のついた岩あり。
地元の小学生が調べた結果、「特別な言い伝えはない」ということが発覚。
それさえも看板に書いてしまう正直さがとても好きです。

定食&カフェ「もくれん」さんに到着。港を出てはじめて会う島民です。
観光客で満席かと思いきや、島のおじいさんたち4名のみ。楽しそうに昼間からビールを飲んでおられました。
この日、観光客は私たちが一組目(12時半)だったそう。それでお店の人は、島民からの予約電話だと思い込み、「島の人ですか」と聞かれたようでした。
おじいさんたちが、どこを回ってきたのかと聞くので、行った先と自転車で回っていることを伝えたところ、「そんなんワシらでさえもう何年も行っとらん。すごい所に行ってきたなー」って。
えっ?
「そんな山奥へ行ってきたんならイノシシに会わんかったか。今は島民より多いんで」と。
イノシシは見なかったけど、タヌキには会いましたよって話してからが大事に。
島にはタヌキは生息していないというのです。
でも私も子どもも見た。
それが真実ならテレビや新聞にも載るニュースだと言うんです。インタビューを受ける自分の姿が一瞬想像できました。笑

フォーク2本という不思議な組み合わせで、800円のトンカツカレーが運ばれてきました♪笑
その間もずっと続く、動物談義。
本島には、以前はイノシシもいなかったそう。
ではどうやってイノシシは島に入ってきたのか。
どうやら動物は、流木に乗って移住してくるらしい。
イノシシも、シカも、流木に乗って、島に上陸するので、タヌキもそうやって来たのだろう、と結論付けられました。
「動物は流木で移住」すごいワードが飛び出したもんです。
写真が撮れていたら、ニュースも確定だったっぽい。

お店を出る時、おじいさん達に、絶対寄って行ってねと言われたのが、「塩飽勤番所跡」
江戸時代の役所跡で、塩飽水軍に関わる貴重な資料が見られる場所。

水軍の貴重な資料ってどんなだろうと思い、ショーケースを覗くと、ナウマンゾウや恐竜の牙が展示されています。
ナウマンゾウもすごいと思うけど、入り口付近は塩飽水軍の展示がいいのでは?と思ったりしました。

そして、ここにも観光客はいません。
静かな室内では、歴史のアレコレを説明した音声ガイダンスが流れていました。

すると、「なんとか制度により選ばれた年寄りが、どーの、こーの」と聞こえました。
「姥捨て山」と同じだけ気の毒だと思っていた「年寄の墓」って、名誉の象徴だったんかーって、もうビックリですよ。
「年寄」って、送り仮名の「り」がないなって思ってたんよなー。また賢くなった♪

勤番所から少し行ったところでも見つけました。
年寄の墓。

「年寄」、私も習ったんじゃろうか?
神辺西中の教科書には載ってなかったんじゃない?もしかして高校かいな?
でも、これで覚えた。それなりの役職だったってことですよね。

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