SAKAKIHARA

「石の島」改め「大悟のふるさと」北木島

日々のこと

雨が降るかもしれない曇り空。でも出かけよう、そこらへんの島へ。

今気になっているのは笠岡諸島。

高島、白石島、真鍋島・・・この日は「石の島 北木島」に決めました。

北木島へのフェリーは伏越港(無料駐車場あり)から出ます。

1キロ西には住吉港がありますので、間違えないようお気を付けください。

お金はフェリーの中で支払います。港にチケット売り場はありません。

集金係が回ってきたら、北木島までの550円をお支払い。

その係の人が、北木島マップを持ってきてくださり、見るべきポイント、飲食店の場所などを丁寧に説明してくださいます。

早くもフェリーから、笠岡諸島の人々との触れ合いがはじまりました。

フェリーで1時間。北木島に着きました。

港から徒歩1分、レンタサイクルや食事は、ここ「K`s LABO」で済ませます。

到着してすぐ食事をし、自転車(1000円)をレンタル。

北木島の海岸線は平地なので、かなり遠くを目指さない限り、ママチャリで十分だそう。

マップには「千鳥・大悟の生家」が、太黒字で記載。

いい意味で、プライバシー保護とか、堅苦しいことは無縁のようですね。

大悟さんがテレビで語る島の思い出は、大好きなのですが、きっと今日は私にも穏やかな時間が訪れる・・・そんな予感がありました。

マップを見ながら観光スタート。

まずは「メビウスの輪」  北木石を使った牛尾啓三さんの作品で、フォトスポットらしい。

「メビウス」という響きで、ファミコンの「ゼビウス」を思い出し、その音がずっと頭の中を流れる羽目に。形も似ていませんか、敵の要塞に。

「石の島」に来たからには、ここ「石切りの渓谷展望台」は必ず見たい場所。

ここの受付時間は11時から13時まで。

石切り場はガイドさんと一緒にまわります。

「こちらの男性は、有名お笑い芸人さんのお父さんで山本キヨシさんと言われます」と説明がはじまりました。

こちらが大悟さんのお父さん!?

北木島は、もう「大悟の島」でいいと思う。

最盛期には、127か所の採石場があったそうですが、現在も砕石しているのは1か所だけ。

ここが現在も続く唯一の石切丁場です。

海抜より低い所まで掘ってあって、この緑の水は雨水。

日照りが続いても、干上がったことはないそうです。

島全体が石で出来ており、一時期は北木島が笠岡市の財政を支えていたと、ガイドさんも誇らしそうです。

戦後、外国から安い石が入ってきて、産業は衰退したそうです。

そんな話をこの展望台で聞かせてくださるのですが、なにしろ高い所が苦手なもので、手すりを放せません。

しかも地震対策のため、展望台はあえて揺れる造りになっています。

恐れる私を見て、わざと揺らすお茶目なガイドさんです。

ガイドさんの石切唄がはじまり、なんだかいい気分になってきて、こちらも手拍子してノリに便乗。

すごく可愛らしいおじさんガイドに、これが北木島なのねと、深く納得するところがありました。

おじさんガイドの雰囲気に飲まれ、ここでの時間が一番楽しかったし、満たされるなぁとしみじみ感じました。

島に信号はありませんが、この道は笠岡諸島唯一の県道。

横断歩道が2か所あるだけだそうです。

道路脇にポンと置かれたこの石は「靖国神社鳥居として奉納さずに残された残念石」ですが、北木石は、靖国神社、明治神宮、日銀本館、三越本館、薬師寺などに使われているそう。

靖国神社へはまだ行ったことがないので、いつか北木石も探してみたいと思います。

明日も続く