SAKAKIHARA

岡山県総社市の「福山」登山

神辺・備後のあれこれ

総社にやってきました。

福山では滅多に見かけませんが、総社は一面麦畑。

目的地はここ「福山」、総社市にある302mの山です。

「福山」には頂上まで一直線に続く1234段の階段があって、これを目当てに多くの登山ファンが県外からも訪れているんですって。

ここ1段目。

なんだ超ゆるい階段じゃん!これならいける、1234段。

この日、地元の方がウッドチップで丁寧に整地されていましたが、おかげで大変歩きやすい整った道のり(階段)です。

階段には100段ごとに段数の表示もされていて、励みにもなります。

どんどん進むぞー。

300段も上がると、息は切れるし、まだまだ先は長いし、前後には誰もいないし、加えて頭痛がはじまりました。

500段目には頭痛は吐き気へと変わり、700段目にはめまいがし、もう限界。

友よ、ちょっと休憩!たっぷり長めでお願いします!!

ここまでだって何度も足を休めながら上がってきたのですが、無理がきかないところまできました。

でも、せっかく総社まできたのだから、引き返す選択肢はありませんよ。

目の奥のチカチカする感じが完全になくなるのを待って、再度出発。

麓が見えてきました。

さっきの休憩で体調も回復したし山頂まではあと少し!

がんばれ私。

山頂へ到着!

自分の足で登ったからこそ、喜びも感動もとびきりです。

あの頭痛や吐き気は一体なんだったのか、すっかり元気!!

一緒に登ったお友だち、心配をおかけしましたねー。

あっ、私は岡山の高校に通っていたので、岡山県内なら各所に友だちがいて、この日は現地集合。

次はどこに行く?今度は誰誘う!?今から電話してみる!?って楽しみは広がるばかりです。

ここ「福山」は、軍記物語「太平記」の「福山合戦」の舞台となった場所。

足利軍20万VS新田軍1500が三日三晩戦ったと記されています。

下調べをしていた情報を友人に嬉しくして披露したら・・・

「20万対1500?そんなわけない。」って。

・・・・。言い返すこともなし。

英数国理社ぜ~んぶ苦手だったけど、特に歴史はチンプンカンプンな私が偉そうに昨日今日ネットで調べただけの知識をひけらかそうなんてダメですよね。笑

ここには福山城もあったみたいですね。

なんだか身近に感じる山だなぁ。

「福山」は周囲の山との縦走ルートがいくつかあって、登山口も複数あるので、登り方も色々です。

特に隣の「幸山」とのルートは「幸福の道」という縁起の良い名前で呼ばれていますので、このルートは外せないでしょ。

東屋も複数あって、しっかり休憩も出来るんです。

この巨岩は「八畳岩」

「幸福の道」の途中、急に現れます。

神辺の「八丈岩」は鬼伝説の物語の舞台で有名ですが、こっちの「八畳岩」も大きさは負けていません。

いや「八畳岩」というだけあって、軍配は総社の「福山」に上がりますね。

幸山からの眺望は、総社市が見渡せましたよ。

実はお昼ご飯のことを失念していて、何も持たずに登ってきたので、あまりゆっくりもしていられませんでした。

頂上からの眺めはそこそこに下山開始。

竹林を抜けて、静かな山道をのんびり歩く。

人とすれ違うこともなくて、自然を独り占めできるのは山歩きの魅力の一つですね。

ただ「福山」は登山道がいくつもある割りに、道案内の標識が少ないので、地図を持っていても自分がどの道を歩いているのか自信が持てません。

誰ともすれ違わないということは、確認するチャンスも少ないということなので、「正解」か「不正解」か麓に下りるまで分からないんです。

で、私たちは地図読みを失敗していました。

歩きたかった登山道ではなかったけど、静かな竹林を抜け、麦畑の横を通り、梅の実や栗の木を眺めながら駐車場まで戻る道のりは、またいつか良い想い出として振り返るときがくるのでしょう。

1234段の階段が皆さんを待っています。ぜひ行ってみてください。

神辺から車で1時間で行けますよ。

プロパンガス・ガス衣類乾燥機「乾太くん」のことなら福山市神辺町の榊原商店まで。