12年前、上下町の公園でお弁当を食べていると、大きな紫色の美しいチョウがヒラリヒラリと、目の前をゆっくりと飛んでいきました。
見たことのないチョウでしたが、その美しさからして国蝶の「オオムラサキ」だろうという気がしていました。
幼かった子どもたちの記憶に残らなかったことは残念でしたが、私は忘れることはありませんでした。姿が見えなくなる最後の一瞬まで優雅で、光を放つような存在感だったんです。
そのオオムラサキが府中市で見れると知ったのは数年前。

6月29日、念願の「オオムラサキの里」へやってきました。
飛んでいる写真が撮れていないので、優雅な雰囲気が伝わりにくいのが残念ですが、自然界で羽を広げて飛ぶ姿は本当に美しいのです。

地道な保護活動により、今年は500~600頭のオオムラサキが見られます
過去には、野生動物の侵入により捕食されたり、数年前には泥棒が入り、大きく数を減らした年もあるのだそう。

紫色がオス。

茶色がメス。メスの方が12~13㎝とひとまわりが大きい。

チョウが放たれているこの巨大なネットは、市ではなく、個人(年配のご夫婦)で管理されているということに驚かされます。
約50年前、このご夫婦のお嬢さん(当時6歳)が、網でオオムラサキを捕まえたのが最初の出会い。
その子の「オオムラサキと暮らしたい。ずっと一緒にいたい」との願いをかなえてあげたい一心で、いつのまにやらこんなことになっていた、と言われるのです。
素敵なお話ですね。
ご飯タイム。スライスされたフルーツにチョウが一斉に飛んできます。

卵は、肉眼で見るとキャビアみたいでしたが、よく見るとダンゴムシみたいです。

幼虫が食べるのはエノキの葉。園内にはたくさんのエノキが植えられ、オオムラサキのためだけの楽園が整っています。

さなぎの抜け殻は、まるで花みたいです

天敵がいないので、こうして人にも寄ってくるのでしょうか

自分の手に飛んできたときは、嬉しくて嬉しくて、胸の中では小躍りしていました。
しばらくして気がつきましたが、見学者の中でも、特に私に寄ってきます。手にも、帽子にも、洋服にも、ピタリと止まり羽を休めています。

チョウには不思議な力があり、人の心が分かるらしい。優しい人、特に自然を愛する人に寄り添う・・・・・なんていわれがあると嬉しいのですが、そうではなく、汗のニオイに寄ってきているらしい。
汗っかき体質は、長年の悩みでしたが、今日で晴れた♪
汗かきもいいじゃん!いいことあるじゃん!

近づいても逃げようとしないんです。
あ~、幸せだよー。汗かき万歳。オオムラサキよ、ありがとう。笑

汗がコンプレックスの方は、一度来られたらいいと思う。特別なひと時をオオムラサキと共に過ごしましょう。

毎年7月第1日曜日には「オオムラサキを自然に帰す集い」が開かれます。
今年は7月6日。数百頭のオオムラサキが自然に帰されます。
見たことないような美しい世界を、目撃できるかもしれません。

オオムラサキの寿命は3週間。
7月中は、オオムラサキを見れそうです。
こんな細い山道の先で、オオムラサキが待っています。ぜひ行ってみてください。
オオムラサキの里(広島県府中市僧殿町623)
問い合わせ先:0847-44-9159(府中市農林課)

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7/6(日)は、榊原商店の「日帰り社員旅行」。私はまた来年行ってみたいと思います。
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