SNSで流れてきた、井原の中華そば専門店「笠北」の画像
すぐにでも食べに行かなくちゃ!と思わされる美しさ。
そして、汗をかいた後のラーメンは特別美味しいので、まずは「嫁いらず観音」でウォーキング。
ところが、苔があまりに美しく、その世界にすっかり魅せられてしまい、歩くどころか、立ち止まってばかり。汗を全くかかないまま「笠北」にやってきました。

日曜日、11:38
すでに10名くらい並ばれていました。相当な人気店のようです。
するとお店の方が出てきて、「お客様で売り切れです」と私い言います。
心の中でガッツポーズ!!なんて運がいいのだろう。やったー、やったー!!
でも続きがありました。「それで、お客様の後ろに並ばれた方があれば、売り切れだと伝えてください」と。
ガビーン。天国から地獄へ落とされた気分。

暖簾が下ろされ、完売の案内が出ているのを見て、売り切れだと承知して車のまま通りすぎていく人はいいんです。接点ないから。
問題は、駐車場に停め、私の後ろに並ぶ人。辛い現実を突きつけなければいけません。
最大のネックは、今がまだ11:40であること。
せめて13時とかなら、私の心も少しは慰められるってもんです。

まず1組目
新見から1人で来られた、いかにも気の良さそうな70歳くらいの男性
「この前も売り切れだったんよ。こんなに早く来てもダメだったかぁ」って。
もう、泣けてくるでしょう。
新見より福山(私)の方が近いから、余計心が痛みます

二組目
シャレタ50代くらいの男性二人連れ
「え~、もう売り切れ!?人気じゃなー。しょうがない他のラーメン屋行こうや」って言いながらも、二人でお店を眺め続けていました。

3組目
ほんとイラストそっくりのご夫婦で、どちらも優しそう。
「残念ね」と言って、ずいぶん遠くまで歩いて行く後姿が確認できました。
一体どこの駐車場に停めてこられたのか・・。

4組目
若者の男性二人連れ
実は私で・・・と説明し始めた途端に察してくださり、「今日はまた一段と売り切れるの早いな~。よし、また来よう」と、友人の肩をたたいて慰めるように行ってしまいました。
もう私の心はズタボロです。

結局5組に、売り切れたことを伝えたのですが、気持ちが滅入りすぎて、5組目がどんな人だったのか記憶にありません。
で、30分後店内へ。
中華そばしかないので、「並み」か「大盛り」を選択するのみ。白米もありません。

こんなに美しい中華そば、見たことない!
まずスープを一口。お、おいしい~!!
でも、食べられなかった人たちの様子を次々思い出し、胸が苦しくなって、それ以降味がよく分からなくなってきました。

お支払いは現金のみ。500円、100円、札の箱へ投入。お釣りも自分で取ります。お客様を信用されてるのですね。店主もとても感じの良い方でしたよ。
半分くらいの人が、チャーシューも買われてました。鶏肉のチャーシューです。

笠北を出たあとは、「鳴門鯛焼本舗」へ。
甘い物でも食べないと、苦しさから解放されません。笠北を出てもなお、引きずっていたのです。
「やけ食い」に近いかもしれません

車でたい焼きを食べているとき、子どもがつぶやいた言葉が、なかなかウケたので聞いてください。
「お母さんさぁ、さっきの仕事したら?ラーメン売り切れましたって言う仕事。本当に申し訳なさそうに説明するから、みんな笑顔で帰っていったじゃん。あれ、絶対合ってるよ。みんな納得してたじゃん。お店のおじさんも、お母さんみたいな人いたら助かるよ」って。笑
「中華そば専門店 笠北」へは、うんと早く行きましょう。

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